再び登校できる子と登校できない子の違い

不登校になっても、そのきっかけとなった問題が解決すれば、登校できるようになる子もいます。例えば、友だちと大ゲンカをして教室に入りづらくなった子が、相手と仲直りをしたり、ほかの友だちグループに入ったりして、学校に通えるようになることがあります。

本田秀夫『発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全』(バトン社)
本田秀夫『発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全』(バトン社)

ただし、通えるパターンになるのは、学校のノルマをある程度こなせる子どもの場合が多いです。直近の問題さえ解決すれば、それ以外には障壁となることが少ないから、また登校できるようになるのです。

一方、学校のノルマに苦しんでいる子の場合には、不登校になったあと、気になっていた問題が解決しても登校できないことがあります。あるいは、問題が解決して登校するようになっても、また行けなくなってしまうというケースもみられます。

なぜかというと、直近の問題が解決しても、環境面の問題は解決していないからです。学校生活で苦労しやすいという状況が変わっていなければ、不登校の準備状態が形成されやすくなり、また、不登校の引き金となるような出来事も起こりやすくなります。たとえ登校できていても、不登校になるリスクが高い状態なのです。

【Q2のまとめ】

全員に一律のノルマが設定されている環境では、みんなと同じようにできない子は弾かれやすくなります。本人の苦しい点が理解されるように環境を調整する必要があります。

せっかく登校するようになっても、環境が変わらなければ、また学校に行けなくなる可能性があります。