田園調布学園【東京都・世田谷区/女子校】
オリジナルスイーツが商品化!
中等部では探究活動の準備段階として、“デザイン思考”を学ぶ。
「デザイン思考とは、ユーザーの視点から課題解決策を創造する思考スキルのこと。『教室での困りごとを解決する』など、身近な素材を使いながらデザイン思考のプロセスを学んでいくのです」(福本さん)
高等部からは本格的な探究プログラム「BOTTOプロジェクト」がスタート。
「『赤って666色あんねん』『ディズニーから考える人種差別』など、ユニークなテーマが多くて驚かされました。同校は『問いを立てること』を大切にしています。獲得した知識を活用して、まずは問いを立てること。そして、その問いに対する自分なりの解決策を創造することまで生徒に求めています。毎年2月には全校挙げての探究学習発表会がありますが、非常に質の高いものが多く、参加するのを楽しみにしています」(福本さん)
2024年は、「田園調布を代表するスイーツを提案しよう」というプロジェクトに取り組み、生徒のアイデアをもとにしたスイーツが実際に商品化されることが決まったそうだ。
常翔学園【大阪府・大阪市/共学】
併設大学でゼミ活動を体験
「高校生のうちに大学のゼミ活動を体験できる珍しい学校です」(福本さん)
というのも、経営母体である常翔学園が、大阪工業大学、摂南大学、広島国際大学という三つもの大学を併設しているから。中1の2月には、大阪工業大学に赴いて「ものづくり体験」を実施し、その強みを発揮する。
高校から始まる「ガリレオプラン探究」では、「イノベーション」「物理」「化学」「生物」など9つのゼミのいずれかを選択。個人またはグループで研究活動を行うわけだが、このとき3大学の研究室によるレクチャー、アドバイスなどのサポートが受けられるのだ。「血栓の生成を防ぐ人工血管」など、かなり専門的な研究も行われている。
「関西ではまだまだ従来型の教科指導で進学実績を誇る学校が多いのですが、そんななか、20年前から探究型授業を行っている同校に注目が集まっています」(福本さん)





