「ほしいものリスト」を活用する

このリストを後でどのように活用するかは、それぞれのご家庭で考えてみてほしいと思います。誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントを何にするか考える時に、このリストから選ぶようにしてもいいでしょう。「これはとってもかっこいいけど、うちに置く場所があるかな?」「ちょっと高すぎるから難しいね。似たものでもう少し安いのがないか、一緒に探してみよう」など、子どもと一緒に話し合うと、三つのステップの二つ目、「意思決定の一端を子どもにも担ってもらう」ことができそうです。

リストに載せた時にはすごくほしかったものが、1カ月後に見てみると関心がなくなっているかもしれません。リストに載せることで「ほしい」という気持ちを親に受け止めてもらい、それで満足するということもあるでしょう。子どもの「あれがほしい」「これがほしい」で困っている場合は、試してみるとよいと思います。

受け止める→巻き込む→共感を伝える

内田舞『小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと』(日経BP)
内田舞『小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと』(日経BP)

ここで挙げた風船の事例も「ほしいものリスト」も、すべての子どもに響く万能の方法というわけではないと思います。何かに集中すると、なかなか親の言葉が耳に入ってこなくなることもあるでしょうし、こだわりが強いお子さんの場合は、気持ちを切り替えたりすることが難しいかもしれません。

我が家の場合もそうなのですが、子育てのさまざまな対処法は、書籍やネットの情報、ママ友やパパ友、学校・保育園の先生の話を参考にしながら、目の前の子どもたちの様子を見てアレンジし、いろいろなやり方を試してみるしかないのかもしれません。

ただ、息子たちを見ていると、「子どもの願いを受け止める」「問題解決や意思決定の一端を子どもにも担ってもらう」「『できるならあなたの願いを叶えてあげたいと思っているんだよ』と伝える」という三つを組み合わせて対話すると、親と子どもの双方が納得できる結果に着地しやすいように感じています。参考にしていただけるとうれしいです。