「一緒にアイデアを出し合おう」と子どもを誘う
でも、もしもここで、どうしても遠い方の風船が取れなかったらどうしたか、もう少し考えてみました。
「あっちの風船の方が好きなんだね。でも、あっちの風船は手が届かなくて、取れないところにあるんだよね。どうしたらいいと思う? 一緒にアイデアを出し合おう」と言って、この問題を解決するのを手伝ってくれないかと、子どもを誘っていたと思います。
「すごーく長いはしごを持ってくる」「背の高い人を探してきて肩車させてもらう」「消防車のはしご車を呼んでくる」「似た風船を選ぶ」「スーパーマンに空を飛んで取ってきてもらう」……。どんなアイデアも否定せず、「なるほどなるほど」と聞きます。
いくつかアイデアがあがったら、「消防車を呼ぶと、火事で困っている人のところに行けないから迷惑になっちゃうね」「背の高い人に、急に『肩車させてください』って話しかけたら、びっくりされちゃうね」など、一つひとつ検討していきます。そうするうちに「やっぱりこっちの風船にする」と考えを変えてくれるかもしれません。
他人任せではなく、自分自身に決定権があり、判断の責任があると思ったら、急に合理的な判断ができるようになったりするのは、大人も子どもも同じです。
または、私がふざけて「いろいろ考えてみたけど、やっぱりスーパーマンを呼ぶしかないと思う。スーパーマーン!」と、真剣な顔でスーパーマンを呼ぶふりをしたら、子どもも笑顔になって、イライラした雰囲気が和らぐかもしれません。
「ママも空を飛べたらいいのに!」「ママの身長が今の2倍くらいあったらすぐに取れるのに!」と、叶わない思いを悔しそうに共有すると、息子の方も「ママも真剣に解決策を考えてくれいるけれど、ちょっと無理かもしれない」と、あきらめてくれるかもしれません。

