豪と蘭子が結ばれた
「あんぱん」第6週、放送日でいうと5月8日、豪(細田佳央太)が出征した。豪の詳細は端折るが、とにかく心配だ。翌9日、女学校に戻ったヒロイン・のぶ(今田美桜)は戦地の兵隊さんへの「慰問袋」を思いつく。街頭でも募金集めをするほど熱心に取り組んだのは、豪と妹の蘭子(河合優実)が結ばれたことが大きかったと想像する。

のぶはそれまで、「忠君愛国」に懐疑的だった。が、妹のことがあり、「兵隊さんの武運長久」が身近&切実なものになったから、行動力を発揮したのだろう。街頭でも募金活動をしていたら、「愛国のかがみ」として高知新報の記事に紹介された。とはいえ、銀座からお気楽な電話をしてきた後の夫・嵩(北村匠海)を叱り飛ばしていたから、すっかり忠君愛国派?
#きょうのあんぱん
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) May 9, 2025
東京で楽しく暮らしている様子の嵩に、のぶは怒りがこみ上げ…
「嵩がちゃらちゃら遊びゆう今この時も、兵隊さんは命がけで戦いゆう!」
「そんな時に嵩は何をしよらあ!」
のぶの怒りは頂点に達し…https://t.co/yaa0MvD64k#今田美桜 #北村匠海#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/ayitOQPeXl
という話は、今回は置いておく。豪の武運を心配しているオールジャパンの皆さまを代表し、先行きを推理してみる。
豪はきっと帰ってくる
その1 のぶが載った高知新報の日付が、「昭和十二年七月二十九日」だった。
真珠湾攻撃まではまだ4年ある。この頃に出征し、無事に帰ってきた人の話は割とよく聞く。我が祖父がそうだったと父から聞いたことがあったし、朝ドラでは「カーネーション」(2011年度後期)の勘助も帰ってきた。「勘助と戦争」は後世に語り継ぐべき物語だがそれとは別に、とにかく豪は帰国する。
その2 5月9日の「あさイチ」のプレミアムトークに豪役の細田さんが出演した。
いわゆる「死亡フラグ」だと、ネットがざわついている。確かに「ちむどんどん」(2022年度前期)でヒロインの父親役だった大森南朋さんは、出演した翌週に死亡していた。であれば、豪は戦死してしまう。
1対1の引き分けだ。が、ここで推理をググッと勝手に進めて、結論を書こう。
その3 脚本家の中園ミホさんにとって、「あんぱん」は2作目。だから、豪は帰ってくる。
全然わからない、というオールジャパンの皆さま、すみません。説明してまいります。