第二子は権威に挑む革命家

特別であろうとするのは第一子だけではありません。兄や姉の後に生まれる第二子も同じように特別であろうとすることがあります。第一子はいわばペースメーカーとして前を走っています。第一子のすぐ後を走っていれば、風を真正面から受けないですみます。

第一子にとっては、何もかも初めての経験です。小学校に入るときも、中学校に入るのも初めての経験で、親も試行錯誤します。しかし、第二子以下の子どもは第一子を見て育つので、要領がよく、あまり失敗もしません。弟や妹も第一子と絶え間なく競争し、勝とうとします。ペースメーカーの第一子が少しでも力を落としたのを見てとると、すかさず追い抜いてしまいます。

第二子は他のきょうだいがリーダーシップを取るのを甘んじて受け入れないことがあります。打ち倒せない権力はないと考え、権威に服従しようとしないのです。特に、自分は親の権威の代表者であると考えている第一子に対しては、決して負けてはいけないと考えます。

第二子の後に弟や妹が生まれると、第二子は「中間子」になり、弟や妹に圧迫される(squeeze)ような立場になります。中間子は、生まれたときすでに兄や姉がいるため、第一子のように親の注目、関心、愛情を一身に受けることができません。さらに、弟や妹が生まれると、親の関心はそちらに向かうので、第一子と同様、親の注目、関心を奪われたと感じます。実際にそうなるわけではなく、子どもがそう思い込むのです。

早々に自立する中間子と甘えの末っ子

中間子はきょうだいの中で一番注目されにくいので、親に注目されるために問題行動を起こすことがありますが、他方、他のどのきょうだいよりも早く自立することもあります。親を当てにしてはいけないと早くから悟るからです。そこで、きょうだいの中で一番早く進学や就職のために家から出ていくことがあります。

末子は、王座から転落することはありません。一番甘やかされ、いわば「永遠の赤ちゃん」のような存在です。兄や姉がある年齢でできたことを末子がその年齢になってできなくても、親はそれほど気にしません。

そのため、末子は依存的になり、本来、自分でやり遂げなければならないことも親に頼ってしまうことがありますが、他のきょうだいから大いに刺激されるので、末子は他のきょうだいよりも早く成長し、兄や姉に優ることもあります。しかし、自分は優秀であると思うことに問題がないわけではありません。自分より力も経験もある兄や姉よりも劣っていることを認めたくないので、優秀であろう、つまり特別であろうと思うようになることがあるからです。