成年式の日取りが決まった悠仁親王
3月3日、成年を迎えた悠仁親王がはじめての記者会見を行った。
皇室では、男性皇族が成年を迎えた場合、「成年式」を行うことが慣例になっており、その日取りも、悠仁親王の誕生日にあたる9月6日に行われることが決まった。
これまでの伝統では、多くの場合、成年式は成年を迎えた日に行われてきた。その点で、本来なら昨年の9月6日に成年式が行われるはずだった。ところが、成人の年齢が20歳から18歳に引き下げられたことで、悠仁親王は高校3年生でそれを迎えることになった。学業のこともあり、成年式は一年遅れることとなった。
最後にこの成年式を経験したのは、悠仁親王の父親である秋篠宮文仁親王である。そのときは20歳での成年式となり、その前には、宮中での各種の儀式の予行演習となる「習礼」に臨み、今回のように記者会見が行われた。成年式当日には、宮中三殿を謁する儀や天皇などに拝謁する朝見の儀などが行われた。悠仁親王も習礼に臨み、各種の儀式をこなしていくことになるはずだ。
はじめての記者会見で「緊張しております」
記者会見において、悠仁親王は、記者からの「緊張されていますか」との問い掛けに、「緊張しております」と素直に答えている。自身の性格について述べたところでも、「さまざまな場面で緊張してしまうところがあるように思います」とも語っていた。

初めての記者会見であり、緊張するのも当然だが、皇族特有のゆったりとしておおらかな話し方で、成年皇族としての抱負についても、しっかりと自分の考えを述べていた。「なるほど悠仁親王というのはこうした青年なのか」。そこに好ましい、そして頼もしいという印象を受けた国民も少なくなかったのではないだろうか。
皇位の継承が見込まれる男性皇族の場合、留学することが慣例にもなってきたが、その点についても意欲的なところを示した。
さらに、結婚についても尋ねられているが、それには「理想の時期や相手について、まだ深く考えたことはありません」と正直に答えていた。18歳としては当然の答えだろう。
こうした質問は早すぎるという声も上がったが、これから行われる記者会見で、この点についてくり返し聞かれることになるに違いない。国民としては、将来において天皇に即位するであろう親王がどういった女性と結婚するのか、大いに気になるところだからである。