何気ない日常の中で学びの基礎を作る
1人でやるより、きょうだいで交互に言うほうがゲームっぽくなり、あきらめずに考える傾向があります。ただやりすぎると、「うぜっ、だからオトクサとお風呂はいるのイヤなんだよ」と言われてしまうので、さじ加減が必要です。
また、子ども連れで競馬場に行くことについて少し補足すると、JRAの競馬場は、子どもの遊び場が充実した家族向け施設もあります。遊び場と馬券売り場はしっかり分かれており、警備員が巡回しています。ゴーカートや乗馬、噴水遊び、時にはヒーローショーも開催されます。本当におすすめなので、ぜひ一度遊びに行ってください。特にお花見の季節は最高ですよ。
「よし! 12.3倍に400円賭けてたぞ!」
「馬連で4頭ボックスだと何通りだ?」
「1000メートルの通過タイム57.9秒⁉」
もしかしたら、競馬場でのこんな会話も計算力アップにつながっていたかも……?
理科や社会では好奇心をくすぐる実験や体験が役立つと言われていますが、わざわざ機会をつくって行うと、「さぁ学ぶぞ」と無意識に構えてしまい、親子とも負担になってしまう可能性があります。
窓の水滴や鍋から出る湯気に注目してみたり、食事の時に食材の産地の話をしたり、こうした日常の中での遊びや会話で「なんで?」「どう思う?」と投げかけていたことが、知らず知らずのうちに学びの基礎を作っていったように思います。