恒例の切符を使った「計算ゲーム」
たとえば土日、競馬が趣味のオトクサは、子どもたちを連れて電車に乗って競馬場へ向かいます。
「よーい、ドン!」
駅の改札を抜けると切符を持つ小学生は「足し算の勝負」がスタートします。切符の番号を使った計算ゲームが、いつの間にか恒例になっていました。
やり方はこうです。
まずは各数字で1桁の足し算(190円なら1+9+0=10)をします。切符を買った日時、整理番号、金額と、実は20個くらいの数字の足し算ができるのです。
次に整理番号4つの数字で、四則計算を駆使して1から順番に答えを作ります。
たとえば、【3625】という数字の時は以下のような計算式です。
1=2×5-3-6
2=3+6-2-5
3=3×5-2×6
4=6×2-3-5
5=5×6÷3÷2
オトクサ家は車を持っていないため、必然的にこうした電車での移動時間が学びの場になりました。相手に負けたくないから、延々と四則計算をするということになります。
小学生から二乗や素数を教える理由
お風呂でも数字ゲームの時間です。わが家の場合は、長女・長男は1人ずつ、次男・三男・四男が一緒、五男・六男・次女が一緒、といったグループ行動が多く、私は小学生チームと一緒にお風呂に入ることが多いです。
「10秒数えたらあがっていいよー!」
「い〜ち、に〜い、さ〜んっ」
オトクサ家ではこんな数え方は禁止です。代わりにこんなルールで数えます。
● 倍々ルール:1・2・4・8・16・32……
● 二乗ルール:1・4・9・16・25・36……
● 素数ルール:2・3・5・7・11・13……
九九を学習するのは小学2年生かもしれませんが、「まだ習ってないからわからない」なんて言い訳はなしです。1年生でも、×3はできなくても倍にすることはできます。ひっ算はできなくても、頭の中のイメージで、数を倍にすることはできました。
二乗や素数も小学生になったら教えてしまいます。お風呂での計算ゲームに参加するためです。お風呂での計算ゲームに参加するために、リビングで算数を教える……という順番がひっくり返ったようなこともやりました。とにかく、風呂に入るといつの間にか計算をさせられ、いつの間にか夢中になってしまうのです。