「自分は社会にどんなインパクトを起こしたいのか」
こうした対話を重ねていく中で、生徒たちは「社会にある商品・サービスはどのような背景で生まれているのか」「今本質的に求められている事業とはどういったものなのか」という社会への眼差しを持ち、そして、「自分は社会に対してどんなインパクトを起こしたいと思っているのか」という自己理解を深めていった。
発表では、「上川町のためにビジネスを立ち上げたいと同時に、自分たちの自己成長を促せる事業にしたいと考えた」「僕らの一番の課題は、上川町についてまだまだ知らないことがたくさんあること。まずは町に出てもっとたくさんのことを知らなければいけない」といった気づきがシェアされた。
かたや、森のものづくりチームはホワイトボードを使い、昨日の個々の発表をベースにインフィニティの森に制作するアイテムをどんどん書き連ねていった。発表では、看板や東屋の設置、歩道づくり、キャラクター作りを進めたいといったアイデアが伝えられた。ちなみに、キャラクターにアイヌ語をベースにした命名がなされており、生徒たちが学んでいるさまざまな知識を活かしながら探究をしているのだ、と感じとることができた。
海外への大学進学や、お笑い芸人になった子も
インフィニティ国際学院では、自分の頭で考えて自分で挑戦できる力を育てていくことを重視する。それはつまり、「自分の人生のハンドルを自分で握る能力です」と大谷さんは語る。その結果、世界へ変化を起こす人材へと育っていく。
旅を重ねてたくましく成長した卒業生は、どういったところへと羽ばたいていくのだろう。
「自分の人生を自分で考えて巣立っていきます。偏差値を示して『この学校はきみに合っている』といった進路指導は一切しません。結果的に、海外の有名大学に進学した卒業生もいれば、お笑い芸人になった子もいます。大学進学は長い人生のプロセスの一つにすぎません。当事者として自己決定する力が備わっていれば、その都度、自分でいくらでも道を切り開いていくことはできます」(大谷さん)
学院としての「世界で学ぶ」DNAを軸にしながら、目の前の生徒に合わせて、変容し続けていく学校。それがインフィニティ国際学院だ。
そして、生徒が学びを作り、生徒が学校を作る。そんな子どもたちのたくましいエネルギーがこの学院にはあった。



