収納するときの「3つのポイント」

どこに収納するかが決まったら、いざモノを収納していきます。ポイントは、次の3つです。

(1) 在庫が「見える化」されている
(2) ストックが常に回っている
(3) 定期的に見直されている
(1) 在庫が「見える化」されている

在庫が見えるように、隙間を空けて収納すれば、何がどれだけストックされているかが一目瞭然。むだなものを買うことがなくなります。

(2)ストックが常に回っている

ストックは、コンスタントに動かすのが基本です。冷蔵庫の中のもの同様に賞味期限が切れる前に食べきり、必要ならば、また買ってきましょう。

日常用の食品ストックは、「いつか使うかも」という“かもストック”をしがちですが、実は、かもストックの考えで購入したものは使う可能性が低いものばかり。あれば「必ず使い切れるもの」のみを、ストックするようにしましょう。

子供が小さいときは、大袋のお菓子やジュースをストックする家も多いでしょうが、子供は成長すると自分で食べたいお菓子を買って来て、家にあるストックは食べなくなります。気がつくと、もったいないからとお母さんだけが食べて、太ってしまったというのは私の実例です……。そのつど家族の状況に合わせて、ストックの内容も見直しましょう。

また、いただきもので食べ切れないものは、早いうちにどんどん周りの人にあげてしまいましょう。

(3)定期的に見直されている

肝心なのは、防災用も日常のストック用のどちらも、定期的に見直すこと。3カ月か半年に一度はチェックして、賞味期限が切れそうなものから、一週間かけて消費していきましょう。

●賞味期限が近いストックの上手な使い切り方法
切り干し大根や海藻類などの乾物は、味噌汁やスープに入れる。かつおぶしやいりこは佃煮にして、ごはんのおともに。粉類はお菓子づくりに活用できます。調味料は中身を見て、たとえば砂糖や醤油が入っているものなら、煮物に使えます。

なぜかわからないけれど、お金が貯まらない……と悩んでいる人はパントリー、さらに冷蔵庫、冷凍庫が賞味期限切れのものであふれていないか、まずはキッチンの在庫をチェックしてみてはいかがでしょうか。片付けや捨てることが苦手な人も、食品には賞味期限があるため、作業を進めやすいという利点があります。

台所の食器棚に缶を並べる女性
写真=iStock.com/fcafotodigital
※写真はイメージです

まずは自宅のキッチンで「今まさに無駄になっているもの」を把握することが、お金の貯まる家へ近づく大きな一歩となるのです。

構成=池田純子

西崎 彩智(にしざき・さち)
お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表

1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片づけを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で3000名を上回る。