片付けのプロが見ると「お金が貯まらない家」はすぐに分かるという。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「パントリーがモノで溢れている家は、大抵、家中のそこかしこに無駄なものが溢れている。ふだんからパントリーを整理するだけで、無駄を省いて、お金が貯まる循環が生まれていく。実際、パントリーを片づけて、食費が月2~3万円減ったと語る受講生もいた」という――。
食料品でいっぱいのキッチンキャビネット
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パントリーがパンパン…は赤信号

お金の貯まらない家は、大抵パントリー(常温保存OKな食品や調味料をストックしているボックスや棚)がパンパンです。また大抵の場合、パントリーが1カ所に定められているわけではなく、家中のそこかしこのボックスなどに食品や調味料が詰められて置かれ、その存在を忘れ去られています。

パントリー棚の食品
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見てみると、賞味期限切れのものや同じものが何個も出てくることがほとんど。よく出くわす「賞味期限切れのストック食品」は、たとえば以下のようなものです。

パントリーに放置されがちな「7つのもの」

(1) 乾物
かつおぶしや切り干し大根、あおさやわかめなど海藻類など。

(2) 乾麺
パスタやうどん、そば、そうめんなど。

(3) 調味料
顆粒の中華だしや固形のコンソメなど。

(4) 粉類
小麦粉や米粉、天ぷら粉、片栗粉、重曹など。

(5) 缶詰
魚や果物など。ツナ缶が何個も出てきた家も。

(6) 紙パックのジュース
冷蔵庫に入れずに保管できるタイプ。サブスクで届くことも多い。

(7) お菓子
大袋のストックやお土産でもらったものなど。

賞味期限が長い乾物や乾麺、調味料ですが、年単位で賞味期限が切れているのにもかかわらず、気づかず放置している家が少なくありません。

・缶詰は「いつか使うだろう」と、現在ストックしている分を消費する前にセールのときに多めに購入。
・サブスクのジュースを毎日決まった量を飲む習慣がつくれず、飲めずにいる間に、次の便が届いてしまう。
・お菓子は、ダイエット中で家では食べないのに「お土産でもらったから捨てるのは悪い……」と罪悪感で置いているうちに、賞味期限が過ぎてしまった。

などが放置されていく背景です。