新NISAを勧める4つの理由
なぜ、私が子どもを持つ人たちへ新NISAを勧めるのか? その理由は次の通りです。
[理由②]「急に必要になって困った……!」ときも引き出し自由
[理由③]売却しても「生涯投資枠」が復活する
[理由④]非課税期間が無期限だから
順にみていきましょう。
[理由①]実質賃金が増えない状況に太刀打ちできる蓄財法
過去30年の間に、国立大学の1年間の授業料は33万円から53万円、私立大学は平均で57万円から87万円に値上がりしました。ではその間に、実質賃金はそこまで値上がりしたでしょうか。銀行の利息はそれを支えるほど増えたでしょうか。
子育て支援は近年、徐々に手厚さを増してはいますが、教育費のふくらみを十分にカバーできる内容とはいえないのが現状です。
そんななか、新NISAが厳しい経済状況に太刀打ちできる、新しい教育費蓄財法だと私は考えています。なぜなら、30年間で1.5倍に増えた教育費をカバーするほどの「複利のインパクト」が期待できるから。
実際に、月5万円を子どもが生まれた時から大学入学までの19年間、「毎月積み立て投資」をした場合と、「毎月銀行預金」したときの総額の差は、次の通りです。
・月5万円×12カ月×19年間「銀行預金」した場合=総額1140万円
⇒差額は734万円
・年1回の複利計算
・手数料、税金等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。
・本シミュレーションのいかなる内容も、将来の運用成果を予測し、保証するものではありません。
預金と投資では、私立理系大学4年間分の差があることがわかります。つまり運用収益だけで大学の費用が賄えるということです。
ちなみに、投資信託の平均利回りは年に3~10%といわれていますから、上の計算式の「5%」というのは夢物語ではなく、現実的な数字といえるでしょう。
これが、複利効果のインパクトです。