漫画は常識や固定観念を打ち破ってくれる

例えば、日本の製品は技術も性能も優れているのに、ブランディングがうまいだけの海外製品に負けてしまうことがありますよね。

保手濱彰人『武器としての漫画思考』(PHP研究所)
保手濱彰人『武器としての漫画思考』(PHP研究所)

職人気質でもって本当にいいものをつくることももちろん大事ですが、それだけでは経営は成功しない。ビジネスを続けていくうえでとても重要な考え方を、『ラーメン発見伝』は非常にわかりやすく教えてくれました。

僕自身も10年間の失敗経験から同じことを学びました。今、あのころうまくいかなかったのは、いいものを真面目につくるべしという正論や、自力でコツコツ努力すべきという固定観念にとらわれていたからだと思っています。

仕事で成功するには、自分が無意識に持っている常識や固定観念からいかに脱却するかが大事です。僕の場合、そこを打ち破ってくれたのが漫画でした。漫画はビジネスを学ぶうえで最高の教科書になるということを、多くの人に知ってもらえたらうれしいです。

構成=辻村洋子

保手濱 彰人(ほてはま・あきひと)
キャラアート会長

1984年生まれ。駒場東邦高校を卒業後、東京大学理科I類に現役合格。在学中に経済産業省後援のビジネスコンテストで優勝し起業(東大中退)。その後、複数の事業立ち上げを経て2014年にダブルエル(現キャラアート)を創業。日本のポップカルチャー・コンテンツの国際展開に注力している。著書は『武器としての漫画思考』(PHP研究所)。