あえてこちらから指摘せず、義母に言い出してもらう

その上で、次からは料理がかぶることがないように提案をするのが効果的です。というのも、人は自分の行為を頭ごなしに否定されると、反発をして相手の話を素直に聞けないものだからです。もうひとつ義母の気分を害さずに勝手に作ってきてほしくないと伝えたい場合は、「料理がかぶっている」と相手に言わせることが肝心です。

こちらからは何も言わずに我慢して義母が「おかずが同じだったわね」「少し作り過ぎちゃったわね」と言うまで待つのです。このように自分から言うことで本人が認めたことになります。このタイミングで「そうですね~」と共感のあいづちを打てば、同じ気持ちを共有する空気がうまれて「じゃあ、次からは、かぶらないようにしましょうね」と義母から提案しやすい会話の流れがつくれます。

また、運動会の連絡をするときに、先に「お弁当はこちらで用意します」と伝えるなど、事前にコミュニケーションを図っておくことで当日の気まずい雰囲気を回避できます。

祖父母が孫の運動会に応援にきている
写真=iStock.com/igaguri_1
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ただ、「こちらで用意する」といって、お弁当を期待されると困る場合には、ちゃんと手を打っておいた方がよさそうです。

例えば、「こちらでお義母さんのお弁当も用意しますね。何か、ご希望はありますか?」とあえてたずねる方法です。おそらく大半の方は「いいのよ、気にしなくて」と言ってくるでしょう。この言葉をもらえたらしめたもの。「そうですか、では暑いですし痛まないような簡単なものにしておきますね」と了解を得ておけば、義母が後から「おかずが少ないわね」など小言を言いにくくなります。

それに、気が利く義母なら「じゃあ、果物もっていくわね」など向こうから言ってくれるかもしれませんね。

せっかく作ったお弁当に嫌味を言われたくない

義両親の分までお弁当を作るとなると、なかなかの量になるので早朝に起きることになります。もし、仕事で前日残業だったりすると睡眠時間を削ることにもなります。ふだんフルタイムで働いている女性にとって、運動会のお弁当づくりは気力・体力勝負のところもありますが、わが子の喜ぶ顏見たさに頑張ってしまうものです。

そしてお弁当を作り終えると、まだ運動会が始まってもいないのにひと仕事終わったような晴れやかな気分に。しかし、こんなに奮闘したお弁当をみて、義母から「あら、タッパーなんて○○ちゃん(こどもの名前)かわいそう」「うちのお弁当は一重なのね」という心ない言葉をかけられた日には、さすがにイラッとしそうです。