夏休みこそデジタルデトックスをして生活習慣を変える

特に夏休みは、こうした生活習慣をととのえるチャンスです。まず起きる時間と寝る時間は固定し、起きている時間に何をするか決めて、そのなかでスマホやゲームは1時間と決めて、それを守る。それだけでも夏休み明けは、子どもの生まれ変わった姿が見られると思います。

また、スマホを持たせずに、祖父母の家などに遊びに行かせるのもいいでしょう。いわゆる「デジタルデトックス」です。ふだんはスマホ漬けでも、1週間ぐらい使わなければ、スマホがなくても遊べることに、子ども自身が気づくと思います。

田んぼを歩く少年
写真=iStock.com/real444
※写真はイメージです

「GIGAスクール構想」で学校でもタブレットを使う時代

2019年12月に文部科学省が「GIGAスクール構想」を発表、コロナ禍を経て、学校現場でも一人1台端末が当たり前になりつつあります。

しかし私たちの実験結果では「スマホやタブレットで言葉を調べたときは、脳が働いておらず記憶に残らない」ということがわかっています。

※「『知らない言葉をスマホで調べてはいけない』平成生まれの脳科学者が小中学生1人1端末時代に訴えたいこと

紙の辞書で調べたときは、調べ始めから脳の前頭前野が活動しているのに対して、スマホやタブレットで調べた場合、ほとんど脳が働いていないのです。日常生活においても、ちょっと気になったことをスマホで調べたけれど、次の日には覚えていなかったという経験のある人も多いのではないでしょうか。

以前、ある小学校で、このテーマで講演したときに、最後に児童から「覚えられなかった分は、紙に何度も書いて覚えればいいですか」という質問がきました。

スマホやタブレットで調べたものが記憶に残らないなら、記憶に残すためには、どうしたらいいか。まさに、その子が考えたように紙に書いて覚える、友だちに説明する、きょうだいに教える、そういう形でアウトプットすれば、脳を働かせて記憶を定着させることができます。