ひろゆきもホリエモンも話すスピードは速い

全体的に話が速めだけれど、大切なポイントではゆっくり話して強調されるので聞き取りやすい。そんな話し手が今、人気を集めています。

例えば、日本最大級の匿名掲示板を開設し、今では英語圏最大の匿名掲示板の管理人を務める、ひろゆきこと西村博之さん。また実業家や著述家、タレントとして活動するホリエモンこと堀江貴文さん。

彼らはともに早口で、リズム良く自分の考えを伝えていきます。話している内容もエッジが立っていますが、それを伝える話し方もテンポ良く、聞き手を飽きさせない配慮がなされているのです。

ブロガーとして有名なイケハヤさんやはあちゅうさんも、Voicy上では、少し早口で、リズム良く話しています(イケハヤさんの番組は「#イケハヤラジオ」、はあちゅうさんの番組は「はあちゅうの半径5メートルラジオ」)。

多くの人に読まれる魅力的な文章を書く人たちが、音声配信では聞き手を魅了しようと、話すスピードを上げているという事実は、とても象徴的ではないでしょうか。

今後は動画や音声コンテンツに慣れる人がさらに増えていきます。「倍速慣れ」する人が増えるほど、リアルタイムでのトークにも速さを求めるようになります。

普段から話すときにも1.2倍速くらいのイメージでスピードを速めてみて、緩急をつけながら心地良いリズムが作れたら、きっとそれだけで、聞き手にとっては魅力的な話し手に感じるはずです。

聞き手を頭の中に絵で描く

「相手の気持ちになって考える」という言葉をよく聞きます。相手の気持ちを察しようとすれば、相手がどうしてほしいのかが分かるはずです。

同じように、トークでも聞き手をイメージして話していると、相手はどう話してほしいかが分かってきます。

Voicyの中でも、人気パーソナリティの伊藤羊一さんや、ワーママはること尾石晴さんなど、話のうまい人は聞き手をイメージして話しているそうです(伊藤羊一さんの番組は「明日からの元気の源になる話」、尾石晴さんの番組は「学びの引き出しはるラジオ」)。

具体的には、聞き手の姿を頭の中に絵で描くようなイメージです。

聞き手の姿を頭に浮かべながら言葉を発し、一言ひと言積み重ねていくことで、自分の頭の中に描いた聞き手が明確に浮かび上がってきます。頭の中に描いた聞き手に語りかけるように、話していくわけです。

そうすると、話の途中で聞き手がトークについて行けず、離脱してしまうことがなくなります。