子育て家族からの質問(5)

最後に、確かなマネープランを実践するための鉄則を教えてください。

吹田 一言でいえば、「攻めと守りのバランス」を考えたマネープランを実践することです。サッカーにたとえるなら、万一の事態に備える掛け捨ての保険がゴールキーパー。初めにお話しした「緊急予備資金」はディフェンダーの役割を果たすでしょう。そして、攻めにも守りにも使える預貯金はミッドフィルダー。株式その他への投資は攻めのフォワードといえますね。ご家庭によって戦略は変わってくるでしょうが、いずれにしても攻守の両面から家計を見つめてほしいと思います。

そして最後にもう一つ加えるなら、「夫婦間のコミュニケーション」を大事にしてほしいと思います。やはり夫婦仲が良いと家計の管理はスムーズにいきます。価値観は違って当然で、「過去の実績やプロセスを大事にする人」「将来の目的をイメージして計画を立てるのが好きな人」「今の気持ちや直感を大切にする人」、大きく3つのタイプの人がいます。仮にお互いのタイプが違っていても、それが分かっていれば役割分担をしながら、マネープランを立て、実践していくことができます。

地道な取り組みの積み重ねが将来大きな成果を生む。これが子育て家族の家計管理です。ぜひ、できることから具体的に着手してほしいと思います。