スーパーでお菓子やジュースをねだったり、電車でグズったりする子どもに頭を悩ませる親は多いでしょう。しかし、ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは「数多くの家計相談を受けている中でも、1億円貯まるような家庭からは、そんな悩みをあまり聞いたことがありません」という――。
母と娘が一緒に買い物をする
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お金持ちの子は自販機トラップにもはまらない

子どもが飲み物をねだって、自販機の前で駄々をこねる、スーパーに買い物に行くたびにお菓子をねだる――。そんな悩みをお持ちの方は多いかもしれません。一方、お金を堅実に貯められる家庭ではそうした子どもは不思議と少ないようです。数多くの家計相談を受けている中でも、1億円貯まるような家庭からは、そんな悩みをあまり聞いたことがないのです。

スーパーなどで子どもが何かをねだるのは、過去の経験が影響しているとみています。子どもの短期的な関心を引くために、親が何かを買い与えてしまった可能性があります。子どもはそれを記憶してしまい、「こうすれば買ってくれる」と学習してしまったのかもしれません。

一度身に就けるとやっかいな習慣

電車の中で子どもがぐずり、スマホを渡している親を見かけることもありますが、これも同じです。「ぐずればスマホでゲームができる」と子どもが学習してしまい、電車に乗るたびに同じことを繰り返すようになってしまいます。それぞれ気持ちは分かりますが、一度習慣がついてしまったら後がやっかいです。

お金持ちは、ささいなことでも徹底しています。子どもがぐずっても、その場しのぎのために何かを買い与えることはありません。価値観が明確ですから、それが子どもにとって「良くないこと」だと理解しています。子ども側も、ねだっても買ってもらえないことを学習しているので、無駄なことはしません。