資産形成に米国株を取り入れたほうがいい理由
このところ米国株式市場が最高値を更新しつづけていますので、興味を持っている人も多いかと思います。しかし、いざ米国株への投資を考えるとハードルが高いのではないでしょうか。株式投資と聞くと、日本株を真っ先にイメージする方がほとんどだと思います。しかし、世界の株式市場において日本の株式市場の占める割合はそう大きくはありません。
たとえば、世界最大級の投資信託運用会社「バンガード」が運用する全世界の株式市場の動きを捉える事を目的としたETF「Vanguard Total World Stock ETF(VT)」の国別の構成比率を見ると、日本の株式市場の占める割合はたった6.4%にすぎないことがわかります。
世界の株式市場のうち約60%を米国が占めている
VTは世界47カ国・約9133銘柄の株式に投資して、全世界の株式市場の成長を資産に取り込もうという運用商品です。
国別の配分は、各国の株式市場の(浮動株調整後の)時価総額に連動しています。時価総額は「株価×発行済株式数」で計算されますので、株式市場の規模を示す指標です。世界の株式市場の約93.7%は日本以外の国の株式市場であること。そして世界の株式市場全体のうち約60%を米国が占めているということがわかります。
人口から見ても世界の人口は約77億人(国連・2019年時点)ですが、日本は約1億2500万人(総務省・2021年)にすぎません。必ずしも日本株が不利というわけではありませんが、あえて日本という狭い地域だけに限定して資産運用をする必要はありません。以前より簡単に世界中の株式に投資ができるようになった今だからこそ、より世界に目を向けてほしいと思っています。