40代後半で初めて触れ、勉強の必要性を痛感
私は今、関東近郊の都市ガス会社さまにガスや電気を販売する「広域営業部」を統括しています。各社さまへ営業にお伺いすることも多く、お客さまの販売量や売り上げ、利益といった数字は必須情報です。ここを押さえておかないと、スムーズな会話やよい提案ができないので、自分なりに工夫しながら、事前に頭にたたき込むようにしています。
経営関連のビジネス数字に接するようになったのは40代後半から。入社後は20年ほど食の研究に従事し、家庭向けガス販売のPR業務を経て、関連会社を60社ほど束ねる人事総務部門に異動。ここで初めてビジネス数字を見ることになりました。その前も実験のデータ分析などで数字に触れてはいましたが、ビジネス数字はまったく違う世界。見たことのない数字ばかりで、新鮮さと同時に「私に読み解けるのか」と不安も感じ、勉強の必要性を痛感しました。
最初にしたのは各社の最低限覚えておくべき数字を書き出すこと。迅速かつ的確に対応するためには売り上げ規模などを頭に入れておくことが必須と思い、主要な数字の桁数を覚えたり、各社の一覧表をつくってノートに貼ったりしていました。書いて覚えるタイプの私にはこの方法が合っていたようです。これは営業部門にいる今も続けていて、お客さま先への訪問前には必ずノートを開き、数字を見返しています。