個別銘柄を探すのが面倒な怠け者におすすめはコレ
——投資信託を買うなら、アクティブ運用よりもインデックス運用のほうがおすすめでしょうか。
インデックスがプロをも含む大半の投資家をアウトパフォームするという研究結果も出ている。日経225のインデックスなど株価指数に連動するものだけではなく、農業インデックスなども簡単に購入可能だ。
大企業のインデックスや中小企業のインデックスなど様々なインデックスが存在するが、私は現在、日本の小型株のインデックスを持っている。なぜなら、ブル相場の最後には、多くの投資家が次の急騰する株を探す中で、小型株が最も上昇する傾向があるからだ。私は小型株のインデックスを持っているが、大企業のインデックスでもなんでもよいだろう。農業インデックスに関しては、私はNY取引所にも上場しているロジャース農業インデックスを買っており、これは誰でも購入可能だ。怠け者で個別銘柄を探すのが面倒な人でも投資ができる。
インタビュー、構成=花輪 陽子、アレックス・南レッドヘッド
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)
投資家
ロジャーズホールディングス会長。1942年、米国生まれ。イェール大学で歴史学、オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働く。73年にクォンタム・ファンドを設立し、ヘッジファンドという手法にて莫大な資金を運用して財を成した。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称される。『大転換の時代』(プレジデント社)、『世界大異変』(東洋経済新報社)など著書多数。
『大転換の時代』(プレジデント社)
世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズがコロナ禍、バイデン新大統領誕生、米中激突……2021年以降の新たな世界と市場について予言する。2020年に起こったコロナショックで、各国は国を閉ざし、多くの産業が機能不全に陥った。いったん暴落した世界の株式市場は、その後、大きく回復したように見える。しかし、かつてジョージ・ソロスとともに、4000%という驚異の利回りをたたき出した伝説の投資家、ジム・ロジャーズはこの市場に対して、強い警鐘を鳴らす。