業務用スーパーで粗食用の食材を買う

日ごろは粗食を貫き、時間とお金に余裕のあるときにごちそうを楽しむ。それがお金持ちの食事スタイルだ。

藤川さん自身は、家族でダイエットに取り組むようになったのをきっかけにして、粗食を実践するようになったという。

「業務用スーパーなどで粗食用の食材を買って、週の半分くらいはそれで済ませています。1人1食100~300円くらいでできますね」

食費が抑えられるだけでなく、買うものや買う場所を決めておくことで、時間の節約にもなる。藤川さんがよく買うのは、パスタや缶詰など。消費期限が長いので災害への備えとしても有効だ。

お金持ちにとって、コンビニは怖い場所

1億円貯められる女性は、安さを追求することに情熱を持っている。保存の利く食材は安売り店でまとめ買いし、肉や魚などの生鮮食料品は仕事帰りにスーパーに立ち寄って、半額になっているものを買う。通勤途中にあるスーパーマーケットに立ち寄る習慣をつけておけば、時間もかからないし、割引で買えるコツもつかめるだろう。

仕事で疲れたからといっても、コンビニエンスストアで割高な食品を買ったりしないわけだ。

「お金持ちの中には、コンビニなんて怖いから近寄らない、という人さえいます」

コンビニエンスストアは、データを基にさまざまなマーケティング手法を用いて、品ぞろえや陳列に「買いたい」と思わせる工夫を施している。店舗に行ってしまうと、そうした誘惑に負けそうになるから、そもそも足を踏み入れないようにしているというのだ。

「ただ、コンビニのお弁当はきちんとカロリー表示されていますから、ダイエットにはいいと思いますけど」

コンビニエンスストアに近寄らないというのは極端だが、いかに食費を安くするか、徹底的にこだわることが資産1億円への近道といえそうだ。

向山 勇(むこうやま・いさむ)
ライター