休校が長引いている。他の先進国ではオンライン授業に切り替えて教育を継続する中、日本はプリントを渡して終わり、という学校も多い。この2カ月、学校や教育委員会は何をしていたのだろうか。オンライン授業ができない理由と、できない場合にやるべきことの提案2つ。
日本の若い兄弟姉妹が宿題をする
※写真はイメージです(写真=iStock.com/AzmanL)

プリントを渡して、あとはよろしく!?

休校(臨時休業)が長引きそうだ。5月中の休校を決めた自治体も多いし、執筆時点の情報では、全国的な緊急事態宣言は5月いっぱいまで続いている(一部の地域は今後解除される可能性もある)。

保護者のかたも気がかりな毎日が続いていることだろう。ぼく自身も小学生から高校生まで4人の子育て中で、3月以降在宅勤務が続いているが、家事・育児をしながら、仕事をするのは、そんな簡単な話ではない。Zoom(ウェブ会議アプリ)で会議中に子どもが騒ぎ出すなど茶飯事だし、そのうえ、家庭学習を見ろなんて言われても……。

ぶっちゃけ申し上げると、給食だけでも早く再開してほしい! ぼくは料理好きだけど、それでも1日3食作り続けるとなると、しんどい。

子どもの部活動もないし、こんなに家族がそろって長く過ごせるのは過去に例がなく、貴重だなとは感じるが、親子関係や夫婦関係などがギクシャクしているところではストレスフルだろう(幸い、うちは今のところ大丈夫)。

学校は何しているの?

さて、そうした中、「学校は何しているの?」という感想、印象をもたれている方も少なくないのではないか。新型コロナウイルスの感染防止は大事だし、安全・健康あっての学習だから、休校措置にすることは一定の理解はできる。

だが、問題はそのあとだ。宿題プリントやドリル・問題集を渡して、「ここまではゴールデンウィーク明けまでにやってくるように。あとでテストします」といった案内(指示?)だけという学校もあるのではないだろうか。