公的年金制度の財政検証とは…?
財政検証とは、経済や人口に一定の前提を置き、将来に渡る年金財政や給付水準の変化を試算するもの。5年に1度行われ、今回は2115年(約96年後)までの見通しが検証された。
年金の給付水準は「所得代替率」で表される。
所得代替率とは、給付時の現役世代の平均手取り収入に対する年金額の割合のこと。現行の水準はどうかと言うと、現役男性の平均手取り収入は35.7万円で、会社員だった夫と専業主婦だった妻をモデルとした年金額は22万円。所得代替率は61.7%となっている。高齢者は、現役世代の平均的な収入の約6割にあたる額の年金を受け取っている、ということになる(あくまで平均的な額)。