買い物は念入りに、時間をかける
【原田】次は洋服代と買い物の仕方について聞いていきたいと思います。
【Aさん】毎月2万~4万円程度です。無駄遣いしないようにショッピングをするときは試着して、長い時間悩むようにしています。本当に必要か、丈感や生地など不満な点はないか、着回しが難しくないかなどをよく考えます。
【Bくん】僕は季節ごとにまとめ買いをしています。1回に使うのは4~5万円。それとは別に追加したいアイテムを買いに行くときは、コーディネートしたい服を着て行って余計なものを買わないようにしています。
【Fさん】私は月1万円くらいの予算です。ウインドーショッピングでは、渋谷の109や、池袋のサンシャインシティ、新宿のルミネエストを見ます。渋谷の109を例にあげると、地上8階から地下2階全て回り、気に入ったお店や商品があれば、携帯のメモに書いて家に帰ってからネットで買います。他の施設も同様で片っ端から見ます。その場で買うことはほとんどなく、9割がネットショッピングですね。ネットで買えば最大で半額割引のこともあるので。私が買っている服の9割はZOZOTOWNかメルカリです。2つを見比べて安いほうで買う。ZOZOは頻繁に1000円offチケットなどが発行されるので、そのタイミングで利用します。
【Cさん】私はシーズンごとに2万円ほど。被服費の優先度は低いです。どうしても買いたいものがあるときは即座に買いますが、長時間悩むことが多いですね。お店に行くと店員さんに流されて買ってしまうこともあるので、基本的にはZOZOTOWNで買うようにしています。ほしいものをカートに入れておき、安くなったときや、クーポンを使用できるタイミングで買います。
【Dくん】僕の予算は月2万円程度。月に3回ほど行きつけの古着屋をめぐります。購入するときはメルカリで調べて古着屋よりも安く売っていないかを必ず確認します。
【原田】もうリアル店舗が完全なショールーム化しているね。また、アパレルのネット購入は「安いから」なんだね。かつ、洋服の購入は現物を見ることや試着することは消費者にとって未だに必要不可欠で、洋服のネット購入はこのリアルとセットになっている。ゾゾスーツは、リアルを取り除こうという試みだったわけだけど、消費者はリアルを取り除けない。
今、ニューヨークでは、店舗は現物を見たり試着したりするいわゆるショールームになっていて、実際に購入すると商品が倉庫から自宅に送られるというスタイルがかなり増えています。店側も店頭には試着分だけを置けば良いので、お店も省スペースで済む。だから、商品価格を多少下げられる。今後は日本のアパレルショップも、こうしたNYモデルが増えていくかもしれないね。