ビールやお菓子(アイス含む)のまとめ買いする人は貯まらない

商品の底値を知っておくのも大切です。旬の食材をリーズナブルに取り入れ、日用品は安くなっているのを見かけたら買う。なお、嗜好(しこう)品のまとめ買いは控えたほうがよいでしょう。ビールやお菓子は、たくさん買っておくと消費量も増えがちです。

イラスト=原田リカズ

セールでは安くなっているから買うのではなく、必要だから買うべき。送料無料やポイントにつられるのも要注意です。そういうサービス料も、商品代に含まれている場合が多いのです。お得情報は賢く取捨選択を。

情報収集の手間は惜しまないこと。家電を買うときには、インターネットで最安値をチェックする。最新家電が本当に必要なのかもよく考えるといいですね。型落ちの新古品でも機能は十分かもしれません。

電気をこまめに消すといったことを心掛けている人も多いと思います。節約している気分になりますが、一回電気を消すことで節約できる金額は微々たるもの。アンペア数を変更して基本料金を下げたほうが得策です。また、エアコンはつけっぱなしのほうがお得な機種もあります。

おすすめしたいのは、定期的な「断捨離」。買い物の見直しにつながります。めったに着ないドレスはレンタルを活用するなど、支出を減らす方法にも気付けるかもしれません。

貯まる節約のコツは、何より楽しく続けること。具体的な目標を持ち、ゲーム感覚で取り組みましょう。

▼貯まる人の7つの習慣
(1)折り畳み傘を持ち歩いている
(2)待ち合わせには、時間的余裕を持つ
(3)日々の食卓には旬の食材を使う
(4)マイボトルを使っている
(5)買い物の際は、商品の底値を意識している
(6)パーティー用ドレスはレンタルする
(7)定期的に断捨離をしている
▼貯まらない人の7つの習慣
(1)ビールをまとめ買いしている
(2)サプリメントを試すのが好き
(3)せっかくの旅行はぜいたくをする
(4)「送料無料」「ポイント2倍」は、欠かさずチェック
(5)「毎食300円以内」などと決めて、食費を切り詰めている
(6)便利な最新家電を使いたい
(7)電気はこまめに消すようにしている
飯村久美
ファイナンシャルプランナー
1995年、学習院大学卒業後、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得。2006年FP事務所アイプランニング開業。『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(アスコム)など著書多数。

構成=北川沙耶 イラスト=原田リカズ 写真=iStock.com