働くママに必要なのは、困ったときの備え
数字以外の部分で、出産・子育てに向く自治体を見分けるには? 山口さんは、ホームページから手続きできるなど利便性の高い病児保育施設と、夜間や土日祝日に開院している“小児科”があるかを挙げる。また、「お住まいの地域の男女共同参画センターでパパが参加できるセミナーを行っているかも判断材料です」(山口さん)。
さて、気になるのは「どこで保活をするか」だろう。住まいから考える保活のコツは。
「保育園に入れない駅ランキング」を公開しているスタイルアクト代表取締役の沖有人さんは「新築分譲マンションが供給されるエリアを外すこと」と話す。「典型的な例は江東区(東京)。一斉にマンションが供給されることになり、区はディベロッパーに保育園の建築協力費を負担させました。その費用は当然マンション価格に転嫁されたにもかかわらず、保育園はまだ足りないという状況に」
そんな事態は避けたい!という人は、住まい選びの際は近所に大規模マンションが多く建っていないかをチェック。「住まいサーフィン」では分譲マンションの分譲開始時期が過去にさかのぼって見られるので利用してみては。
調査概要 ランキングの指標については、厚生労働省「人口動態調査」(2012年)および「保育所等関連状況取りまとめ」(2017年4月1日)、内閣府「地方公共団体における男女共同参画社会の形成又は女性に関する施策の推進状況」(2016年度)、総務省「国勢調査」(2015年)からの引用と各自治体ホームページを参照。また、ファミリーサポートの使いやすさについては、各都道府県にて把握する「依頼(利用)会員」「提供会員」「両方会員」の最新の数字をヒアリング調査し、サービスを依頼する人数と提供する人数との比率によって順位づけた。
育休後コンサルタント(R)
2010年6月、育休後コンサルタント(R)として独立。法人向けに女性活躍推進コンサルティング、管理職や育休取得社員向けセミナーを年間200回以上開催。
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