首都圏・中京・京阪神の「出産・子育てに向く街ランキング」

働く女性が出産し、子育てするのに適した優しい街とは? 今回は育休後コンサルタント(R)の山口理栄さん監修のもと、首都圏・中京・京阪神の1都2府5県の特別区および市を独自評価し、「出産・子育てに向く街ランキング」を作成した。

写真=iStock.com/Yagi-Studio

ランキングは、自治体が出産と子育てに対してどのくらいサポートを行っているか、またそれがどの程度結果を出しているかを、働く女性に関わるデータを基に割り出した。具体的には、実際にその自治体でどの程度子どもが生まれているかを表す「合計特殊出生率」、その自治体の象徴である公務員の全管理職に占める「自治体の女性管理職比率」、実際に職場復帰後に安価で強力な支援となる「ファミリーサポートの使いやすさ」を各自治体ごとにランキング。また、情報がオープンかつ手軽に手に入ることを評価するため、自治体のホームページ上で、出産と子育ての行政情報が1つのページにまとまっていること、保育園の空き情報が確認できることを評価の主なポイントとして加算した。

さらに、待機児童数も考慮。山口さんは自治体を評価するにあたり、「働く女性に向く街の最重要ポイントは、やはり『待機児童』の多寡にあります」と断言。本ランキングでは、各自治体の人口密度と従来の待機児童数に、認証保育所などに入所したり、育休中や休職中の人の子どもの数を加えた「隠れ待機児童」の人数も勘案し、順位化を行った。