ひとりの作家を追っていきやすいのもメリット。Kindleには私の好きな林真理子さんのエッセイが初期からそろっていますし、著者としても、セールで過去の本が再び注目されることはありがたいです。
読書をする人は、著者との対話を通して自分というものが見えてくるので、幸福度が高いのではないでしょうか。便利な電子書籍を活用し、ぜひ“自分と打ち合わせ”する時間をつくってほしいと思います。
▼頭に残すコツ
ハイライトや紙のメモを活用
「電子書籍で読むと記憶に定着しにくいので、紙にメモを取ったりハイライト機能を使ったりします。ハイライト部分だけを呼び出すこともできるので便利。私の本の電子書籍版を買ってくれた方も、ハイライトだけ読み返したりしているそうです」
大学時代より人気ブロガーとして活躍し、コラムやエッセイが話題となる。2017年に初の小説『通りすがりのあなた』(講談社)を出版。同年12月に『「自分」を仕事にする生き方』(幻冬舎)を発売。
構成=小田慶子 撮影=強田美央