「電子書籍は便利だけれど、読んだ内容が記憶に残りにくい……」。そんな悩みをお持ちの方へ。ネットで日々発信する達人に、電書やオーディオブックの使いこなし方を聞きました。

いまや電子書籍が6割。メリットをフル活用中

私が電子書籍のサービスを使い始めたのは7年ほど前から。いまでは、電子書籍が6割で紙の本が4割ぐらいのバランスになっています。徹底しているのは、電子書籍専用の端末を用意しないこと。私の場合、それがないと本が読めないという感覚になってしまうので、スマートフォンで読むようにしています。

愛用デバイス●2台持ちのスマートフォン
「iPhoneとAndroidのスマートフォンを持ち歩いています。電子書籍は主にiPhoneで。iPhone7など画面の大きいものはやはり文字が見やすい」

電子書籍ならではの機能も便利に使っています。アプリを開けば、前回、読んでいたページから表示されますし、文章にカラーでハイライトが引ける。たとえばKindleなら、その書籍を読んだ人がどこに印をつけたかがわかる「ポピュラーハイライト」という機能がありますし、自分でハイライトを引いたところをSNSでシェアできます。

マンガも電子書籍版を買うことが多いですね。ハマっていた『東京タラレバ娘』(東村アキコ)は、発売日の午前0時にダウンロードし、ツイッターでいち早く読んだ人たちと感想をシェアしていました。現在、読書体験が個人的なものになりすぎて、しゃべり場がなくなっていると感じますが、電子書籍だと熱を逃さずネットで感想を言い合えますね。