Q. 私たちが今、読むべき本は何ですか?
Answer:タレント・壇 蜜さん
『蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)』と出合ったのは、グラビアの仕事と病院の仕事を半々でやっていた2011年頃。3年で週刊誌の表紙を飾るなどの結果が出なければと、母と約束した2年目でした。
登場人物は辛いことがあっても天命と受け入れ生きていきます。私自身も天命として今の仕事をしているのかも、そう思ったとき、毎日努力して粛々と仕事ができているのなら、見せ方はどうあれ間違いじゃないと思えました。売れなかったらと不安になったり、卑屈になったりせず、クタクタになるまで応援してくれる人に尽くす。水商売でも、病院の仕事でも、グラビアでも。それをやった後に、うまくいかなかったら文句を言えばいいやと思って。
仕事の帰り道、ぐったりして、歩くのもしんどいなあと思ったときに、これでいいんだと。そういう、「人のせいにしない時期」が必要だったのだと思います。
とはいえ、世の中の理不尽に煩わされるときには、同じように理不尽で珍奇な登場人物を寄せ集めた『グリム童話集』で晴れの日が来るまで耐えてほしいものです。