ファイナンシャルプランナー横山光昭さんからアドバイス
▼別財布のままでもいいのですが、情報共有はしましょう

典型的な“貯まらない別財布”の問題を抱えているケースです。まず、貯蓄に関して夫婦で話し合っていないのはマズいと考えましょう。お互い一生懸命稼いでも右から左に使ってしまっていては、いつまでたってもお金は貯まりません。

別財布のままでいくか、思い切って同じ財布にするかは実はどちらでもかまわない。何より大切なのはまず、月々の収支を夫婦でしっかり共有することです。

イラスト=ミーシャグラフィカ

そして、金額はもちろん、使い道もひとつひとつ見直すべき。たとえば、親子3人でこの食費は高すぎますし、食生活の偏りも気になります。仕事が忙しいなど事情もあるかとは思いますが、週1回でも自炊をするなど改善策を探ってみては。

また、山本さんの場合、月々の保険料が10万円とかなりの額にのぼっています。いくら貯蓄性があるタイプが含まれているといっても、保険をかけすぎると家計を圧迫することになりかねません。

いざというときの備えとして確保するなら、預貯金がおすすめです。共働き家庭なら手取り月収の6分の1を貯蓄に回すのがベター。

保険を見直す際には、必要最低限の保障だけを残して余計な保険は解約し、浮いた分は預貯金で貯めることをおすすめします。預貯金であれば、状況に応じて、いつでも好きな用途に使えます。

もっとも、コツコツ貯めても、すぐ取り崩してしまっては元のもくあみです。せっかく「子どもを留学させたい」という夢があるのですから、目標に向かって貯めましょう。

▼横山さんからのアドバイス「3つのポイント」
食費:金額はもちろん、内容も見直しを
保険:貯蓄がないなら保障は最低限にして、現金で貯める
貯蓄:月収の6分の1を貯蓄へ

イラスト=ミーシャグラフィカ