突然やってくる親からの「相手はいないのか」攻撃
「それ以来、異性関係について親から警戒をされるようになりました」「サナエさんは、自分の見る目も信じられないし、親にも迷惑をかけたくないから、恋愛に消極的になったんですか」「はい、そうです。でも30歳を過ぎたあたりから『おまえ、相手はいないのか』と、父親がプレッシャーをかけてくるようになりました。今まで『変な男と付き合ってるんじゃないだろうな?』と警戒していたのに。恋愛をしないで結婚できますか? 親って本当に勝手です。それで毎日毎日『早く結婚しろ』と言われるようになり、婚活を始めました」サナエさんは30歳から婚活を始めていたのだ。それから8年も経過している。
「サナエさんは、ご両親の求める条件でお相手を探しているということはないですか?」「その通りです。だって私には男性を見る目がありませんし、親を怒らせたくもないですから」
親が求める条件とは、次のようなものだった。
年齢:40歳まで
学歴:有名大学卒業
勤務先:一部上場企業もしくは公務員
年収:600万円以上
結婚歴:絶対未婚
これは、“20代の女性から人気のある男性”の条件だ。いくらサナエさんがきれいな人とはいえ、婚活で20代との競争となると、かなりの苦戦を強いられる。「では、サナエさんが結婚してもいいなと思える人の条件を、ご両親の意向抜きで教えてもらえませんか」もしかしたら、一筋の光が見えてくるかもしれない。
年齢:45歳まで
学歴:こだわらない
勤務先:正社員であれば可
年収:自分と同等以上
結婚歴:相手による。子供がいる人は不可
一筋の光以上だ。これならばお見合い候補はいっぱいいる。「サナエさんの求める条件であれば、たくさんご紹介ができます。しかし、そのパートナーが現れる前に考えなければならないことがあります」