Case.3 そんなに高くないチョコのお返し→美容関連品を渡す

「会社や取引先の女性へのホワイトデーには、スイーツではなく『よーじや』のあぶらとり紙をお返しするのが我が家の定番です。

冬に期間限定で登場する『柚子』の黄色いあぶらとり紙を選ぶと、レアで喜ばれますよ。私の母が父に入れ知恵していたのを見て育ったので、結婚した今、私もそれに倣っています。ただしこれは、ライトなチョコをもらったときに限ります。

高価なものをもらった場合は、それなりにお値段の張るモノを渡します。でも既婚男性にすごく高いチョコをくださる女性は、まあ、まずいないですね(笑)」(30歳/主婦)

「会社の女性たちへのホワイトデー=スイーツ」といった決まりはありません。受け取った女性が喜ぶものであれば何でもOK。そう考えれば、女性の必須アイテムともいえるあぶらとり紙は、重宝されること間違いなし。限定品を選ぶ心遣いも素晴らしいですね。

Case.4 意外とリーズナブルな高級チョコを選ぶ

「夫は近年、後輩や部下の女性からわりときちんとしたチョコをいただくことが多いんです。どうしようと聞かれたとき、『女性ウケするものがいいよね』とはアドバイスしておきました。一緒に買いにいくことはしませんでしたが、テーブルに転がしておいた女性誌を見て学んだのか、サダハルアオキやピエール・マルコリーニなど、高級感がありながらパッケージに入っている数が少なく、意外とリーズナブルなものを選んでいました。『センスが悪い』と思われるのが一番嫌みたいですね。

余談ですが、夫は分かりやすいタイプなので、ホワイトデーはお返しの内容で『今はこの女の子が気に入ってるのか……』と把握するいい機会です(笑)」(33歳/ライター)

一口サイズのチョコが2~4つ程度入ったコンパクトな商品なら、有名ブランドのものを選んでも、家計に大きなインパクトはなさそう。たとえ数は少なくても、女性がもらって心踊るブランドはあります。女性誌を渡して勉強してもらうといいでしょう。

今回は妻が選ぶお返しを紹介しましたが、「うちの夫は、妻に選ばせるのは奥さんに失礼な気がするから、と言って四苦八苦しながら自分で選んでいます」(35歳/公務員)、「選んでと言われたことはないけれど、もし言われたとしても自分のことは自分でやってほしいので手伝いません」(38歳/IT)という人もいました。このあたりは夫婦によっていろいろなようです。

バレンタインやホワイトデーが面倒くさいという人もいますが、イベントとして楽しもうと思えばそれなりに楽しく過ごせるもの。日頃の感謝を込めたお返しとして、納得のいくものを選びたいですね。

池田園子
1986年生まれ。ライター、編集者。楽天、リアルワールドを経てフリーに。IT、マーケティングなどに関する記事が多め。
 

編集協力=プレスラボ