学生時代や若い頃は仲が良かった友人と、あることが原因で縁遠くなってしまった……そんな経験はありませんか? 今回は、働く女性に「30代になったら付き合いたくなくなった友達」について聞きました。
「類は友を呼ぶ」とはよくいったもの。お互いの立ち振る舞いの違いを面白く、好ましく思いつつも、その根っこにある考え方や価値観については近いものがある――。本当に仲の良い友達同士というものはそんな存在なのかもしれません。ただ、社会人生活や結婚・出産などプライベートの変化を経てそれぞれのライフスタイルがいよいよ変化してくる30代になると、以前はただ一緒にいるだけで楽しかった友人関係が「あれ? なんか昔と違うな……」と感じることもあります。少々直視しがたい事実ですが、今回は働く女性に、30代になったら付き合いたくなくなった友達についてエピソードを聞いてみました。まずは、同性なだけに違いの変化に敏感になってしまう“女友達”の変化2例から。
Case1. 女友達編:いつの間にか「対立構造」に?
「大学卒業後すぐに結婚、出産して専業主婦になった親友。20代は、彼女は育児、私は仕事に無我夢中でしたが、それらが少し落ち着きだした頃から『どうせ私は働いたことがないから』『毎日、いろんな人に会って華やかでいいわね』というような言葉をたびたび投げかけられるように……。私は子育てしようが仕事をしようが関係ないと本気で思っているのですが、そこまで言われると一緒にいるのが辛くなってきて。結局、30代の半ば頃から距離を置くようになってしまいました」(50歳/出版社)
それぞれに人生経験も豊かになってきた大人同士の友人関係では、お互いに何もかも違って当たり前ぐらいの気持ちでいた方がいいのかも。いかんともしがたい環境の違いを盾に閉じこもるのではなく、「自分とは異なる人生を歩んでいる友人からいろいろ学ばせてもらえてラッキー」と思うぐらいの姿勢が建設的でしょう。
Case2. 女友達編:結婚だけが幸せなの?
自己卑下などネガティブな言葉もけん制になるようですが、ポジティブな言葉も度が過ぎると圧力になってしまうようです。
「10代~20代のまさに青春時代を共に過ごしてきた友人。30歳目前に籍を入れて以来、会うたびに結婚の素晴らしさを説いてきて本当に辟易(へきえき)しています。その他の話題では共感することもあってまだ楽しいのですが、こと結婚の話題になると『結婚=幸せ』ということを無条件に押し付けられている感じが窮屈です。『◯◯も早く結婚して、一緒に幸せになろうよ』と言われたときは、つい『今でも十分幸せなんですけど……』と返してしまいました」(32歳・医療事務)
昔と比べて仕事や結婚について選択の幅が広がった現代だからこそ、女性は自分自身の決断になかなか自信を持てないでいる部分もありそうです。人は自信がなくなるとつい自分の意見を他人に押し付けがちになるものですが、友達にそれをしてしまうのは考えもの。
続いては、20代までは笑って許せていたかもしれない“男友達”の2例です。