Case3. 男友達編:30代以降では全く笑えない「英雄色を好む」

「20代の頃は自分も幼かったので、男友達の浮気話や風俗での武勇伝を笑って聞いていたこともありました。そういうことを話す男性って、堂々と面白おかしく話すから。でも30代で結婚して子どもを持ってから、もし自分の旦那がそんなことをしたらあり得ないという気持ちに。そういう精神的にマッチョな男性とは友達関係を続けられないと思うようになりました」(41歳/英会話講師)

「浮気したり風俗に行ったりしている間、奥さんは一人で家事育児に奮闘しているのでは?」「自分は結婚して身を固めているのに、浮気相手の時間をもてあそぶの……?」彼の奥さんの立場や浮気相手の立場になってそんなことを考え始めたら、全く笑える話ではありません。

Case4. 男友達編:「奥さん」の影に個性が消えてしまう

浮気者は友達としてもNGなようですが、かといって「一途過ぎる」のもいかがなものかという意見も。

「グループで仲良くしてきた男友達ですが、学生の頃から彼女ができるとそれでいっぱいになってしまう同級生がいます。最近彼は婚約したのですが、会話の端々から、衣食住のすべてにおいて婚約者からアドバイスを受け、それに従っている様子が伝わってきます。学生時代は特に気にならなかったけれど、こういう人が将来、奥さんが買ってきた服しか着なかったり、奥さんがいないと何にもできなかったりする人になってしまうのかなと残念な気持ちに」(33歳/英会話講師)

歳を重ねると、恋愛感情を抜きにした異性同士の友人関係も徐々に成熟してくるもの。ようやく性別の違いを越えて、人と人として付き合えるようになってきた時期に、「この人、自分の芯がない人なのでは?」という疑問が生まれてしまったようです。

人はどうしたって変わっていくもの。徐々に距離が生まれてそれを切なく思うことがあるかもしれませんが、長い人生を生きていく間にまたお互いの道が交差するときも必ずあるはず。そのときに自分に自信を持って友達に向き合えるよう、それぞれの人生をそれまでしっかり生きていきたいものですね。

皆本 類
出版社勤務を経てフリーのライターに。広告案件や企業のオウンドメディアを中心に、女性向けコンテンツ作成を担当。おひとりさま向けウェブマガジンの編集のほか、猫やウェディングに関する雑誌に記事執筆も。

編集協力=プレスラボ