留学帰国後も英語力をキープするヒント5つ
【ヒント1】TOEICの受験日を設定して受験料を振り込む
オトナの留学の場合、ビジネスシーンなどで即戦力となる英語が重要なわけで、試験勉強は遠回りに思えるかもしれない。しかしフィリピン人講師によると、市販のTOEIC攻略本といった学習参考書は、バランスよく学習するために適したつくりになっているそうだ。
英語力をアップするために、フィリピンではまず(1)ボキャブラリー(単語が分からないと話すことも聞くこともできない)、(2)リスニング(相手の言っていることが聞き取れれば、返事は単語を並べるだけでも最低限のコミュニケーションが成り立つ)、(3)リーディング、(4)スピーキングの順番での学習を薦められるが、TOEICの試験対策をすると、語彙、リスニング、リーディングといった優先すべき分野に自ずから注力できるわけだ。とはいえ、テキストを買っただけではなかなかモチベーションが続かない。「目標スコアを設定して、受験料を払うとやらざるを得ない気分になる」といった声があった。
【ヒント2】アプリを利用、通勤など“すき間時間”を活用
「これまでゲームをするか、Facebookを見ていた通勤時間を英語学習に充てています」とある日本人女性。満員電車でも、スマホなら無理なく取り出して見ることができる。では、数あるアプリの中からどれを選べばよいのだろうか。
私がついた講師は「英語は英語のまま日本語を介さずに習得する」をモットーとしていた。私が興味を持って続けられるアプリとして、講師が選んでくれたのが「Newsy」というニュースアプリの「World News」と「Entertainment」のカテゴリー。このアプリは1分ほどの短いニュース動画がいくつも並んでいるのだが、動画の下に英語字幕が折り畳まれていれるのがポイント。1度聞いて8割ほど意味が分かれば十分ニュースを理解できるし、英語でニュースを見られたという自己満足にもつながる。聞き取れない場合は、字幕を開いて確認すればいい。「Newsy」で使われる単語は比較的平易なものばかりで、辞書を引いて精読するといった手間がほとんどかからないのも継続しやすい。ほかに「TED」のアプリも薦められた。