SNSをフル活用!
時差最小のアジア圏だからできること

【ヒント3】英語でコミュニケーションできる相手を見つける

「夫も英語を勉強しているので、日常会話の中で“これって英語で何ていうんだろう”と疑問に思ったことをその場で調べます。最近は“まめまめしい”“もどかしい”“八重歯”などを調べました。初めて知った単語は、同意語や例文なども一緒に覚えるようにしています」と教えてくれたのは、山本紀子さん。

身近な相手がいない場合は、ソーシャルメディアを活用したい。私の場合は「日本のことをもっと知りたい」というフィリピン人講師のリクエストに応えて、FacebookやInstagramで、写真と英語のキャプションをアップすることにした。講師は私の文章を見て「この表現は不自然かも」といった指摘をしてくれる。また、メッセンジャーでリアルタイムのやり取りをすると「今の表現は時制が違っている」「レスポンスはフルセンテンスで」「時間がかかっているけれど日本語で考えないで」と、ほとんど授業のようになることも。

さらに、台湾人の女性とは、お互いの国の気になるニュースがあれば、英語で訳し合うという約束をした。お互いが英語を勉強しているので、面倒くさいと断れないところがツライが……。ちなみに最近では、私はSMAPの解散騒動について、彼女は台南地震について英語で説明してくれた。

【ヒント4】オフタイムには英語で映画鑑賞してリフレッシュ

超字幕『プラダを着た悪魔』3490円(税抜き)/「初級」などレベル別、「ビジネス英語」などテーマ別、「コメディ」などジャンル別から自分に合った作品を見つけやすい。山本紀子さんのお気に入り作品『プラダを着た悪魔』はビジネス英語も学べる。

これも山本紀子さんのアイデアだ。「私は、ソースネクストの『超字幕』という英語学習ソフトを使い、『The Devil Wears Prada(邦題:プラダを着た悪魔)』を繰り返し見ています。ストーリーがおもしろいし、ビジネス英語も学べるのでお薦め。『超字幕』は英語と日本語の字幕が同時に表示され、さらにカーソルを当てると単語の意味が出てくるのが気に入っているところです。最初は0.8倍のスピードにしないとついていけませんでしたが、今は通常の速度でも台詞を追えるようになりました。そろそろ新しい映画に移行しようかなと思っていて、次は『Meet Joe Black(邦題:ジョー・ブラックによろしく)』を見るつもりです」

私の場合は、日本語字幕の出るソフトではなく、英語字幕を表示しての映画鑑賞を薦められた。作品の選び方も重要で、例えば、日本でも大人気のベネディクト・カンバーバッチの「SHERLOCK(邦題:シャーロック)」シリーズは、アメリカ人でも聞き取りづらいイギリス英語で、専門用語も多いため、英語学習にはあまり適さないそうだ。私に合った作品としては「Big Hero 6(邦題:ベイマックス)」や主人公がライターということで「Congessions of a Shopaholic(お買いもの中毒な私!)」を推奨された。