コンプレックスの壁は自分の力で越えられる
「最後の3つ目は、“「ゆ」るす”ということです。何を許すのか。それは、“男性が女性を選ぶ時の優先順位”です。お見合いパーティーでは、交際を申し込む候補を何人も選ぶことができます。ぽっちゃりな私達が選ばれたとしても、たいてい男性にとって第1希望ではありません。だから、デートが決まる日程も遅いし、男性からの返信も最初から遅れがち。それは後回しにされているからです。そこで『ぽっちゃりは損だ! ムキー!』となったところで、嫌われるだけです。オファーされても自分は1番手じゃない。でも、オファーがあったという時点で、その男性はもう“ぽっちゃりの壁”を乗り越えてくれていますよね。それに感謝するんです。あとは相性です。楽しいデートをすることに集中することが大切です」
「3つの“ゆ”の法則」をちゃんと守ったさやかさんは、その後、1年以内にお見合いパーティーで出会った男性と、あっさり結婚していきました。
この法則は、ぽっちゃりさんに限らず、外見にコンプレックスを感じている人にも応用ができます。また、さやかさんの最大の勝因は、「そもそもお見合いでは相手と会ってさえもらえない」と悟った時に、お見合いパーティーに切り替えたところにあります。外見にコンプレックスを感じていると、お見合いパーティーからは足が遠のきがちですが、それは大きな機会損失になります。コンプレックスとは、自分自身の気の持ち方や振る舞いで解消できるものです。3つの“ゆ”の法則、ぜひ、試してみてくださいね。
婚活アドバイザー。結婚相談所を経営。1977年大阪府生まれ。東京都文京区在住。過去20年で延べ4万3000件の恋愛を研究してきた婚活指導の第一人者。小中学校ではイジメを受け友達がいなかったため、周囲の人間関係を観察することを目的にして登校を続ける。特に恋愛に注目してコミュニケーションを学ぶ。高校生のとき、初めてできた友人に恋愛相談を持ちかけられ、日頃鍛えた人間観察眼を生かしたアドバイスを行い、無事に解決。それをきっかけに恋愛相談が立て続けに舞い込むようになる。婚活指導を通して、5年間で200組以上のカップルを成婚へと導いている。著書に『となりの婚活女子は、今日も迷走中』(かんき出版)がある。