「実践してみる」ことが深い学びにつながる

――「投資はリスクが怖い」という声は少なくないと思います。それについては、どう考えればいいでしょうか。

【あざみ】無理のない範囲で始めるのが大前提です。今は株を1株から売買する方法もありますから、数万円程度のポケットマネーでの投資も十分可能。お金のリテラシーを上げる自己投資と考えてもらうのもいいかもしれません。

何事も知識だけを教わるより、自分で考えながら実地で学ぶほうが効果は大きくなります。ところがお金に関しては、セミナーなどには行っても、投資という実体験を通じて学ぼうとする女性は多くないようです。日本は海外に比べると、もともと“投資より貯蓄”という傾向がかなり強い国です。確かに投資は「今すぐ必要なもの」ではないかもしれませんが、将来、お金のことを考えるべき時は必ずやってきます。貯金だけでお金を大きく育てるのは難しい現在、すぐに大がかりな資産運用を始めるつもりはなくても、身近な投資で感覚をつかんでおくことは無駄にはならないでしょう。それに、仕組みを知ればむやみに怖がることもなくなるはずです。実際の市場の値動きに即して無料で投資が体験できるサービスなどもありますから、まずはそこから始めてみてもいいでしょう。

分からないと尻込みしていては、スキルはなかなか身に付きません。身近な企業の株の動きを調べて、少しだけ投資してみる。そんな小さな一歩を踏み出して、学び続けていけば、やがて経済の流れが見え、新しい世界が広がります。そして投資が成功すれば、臨時収入を得ることができます。臨時収入で豪華なディナーを味わったり、少し贅沢な旅行を楽しむことができれば、励みにもなりますよね。