全国250のスクールを擁する英会話イーオン。受講者の更新率は7割を超えるという。この数字はイーオンの学習法に対する信頼度を表すもの。なぜこれほど高い更新率が保持されているのか。イーオン社長、三宅義和氏にうかがった。
受講者の英語力向上に
寄り添うイーオン教師
「話す」体験を重ねなければ、英語は使える言語にならない。英会話スクールは言うまでもなく、その機会を確保できる場だ。しかし、それだけでは足りないと三宅氏は言う。
「英語力の向上には、地道な反復練習を積み上げていくことが大切。その要領は、実は筋力トレーニングと同じなのです」
筋トレは、その人の身体能力に合わせてメニューを組み、無理のない範囲で筋力の強化を図る。イーオンの英会話レッスンもこれに似ている。一人ひとりの力量と目標に合わせてカリキュラムを組む。教師は受講者と共に、英語力を向上させていくトレーナー役なのだ。
「また、教師は受講者の有力なサポーターでもあります」と三宅氏は続ける。
「受講者がレッスンを受けるのは週に1回か2回ですから、それ以外の時間でどれだけ英語に触れるかが、上達のカギになります」
しかし、ふだんの英語学習は、スポーツのトレーニングと同じく孤独な作業。一人ではくじけてしまいがち。傍らに寄り添って励まし、的確なアドバイスをしてくれる存在がいるかいないかが、受講生のモチベーションに大きく関わってくる。どうやらこのサポート体制に、イーオンの受講更新率が高い理由がありそうだ。
質の高い日本人教師陣と、
自己学習のサポート体制
外国人教師に加え、イーオンの日本人教師には、英検一級の取得者が約270人、TOEIC満点の取得者も100人近くいるという。
「英語の学習歴も、使用歴も長い日本人が教師を務めています。その経験を生かして、初級者から上級者まで、その人の状況に合わせて学習法のアドバイスができるのです」
レッスン以外の自宅学習に対するサポート体制も充実している。受講生のためのサイト「イーオン・ネット・キャンパス」があり、レッスンに連動した予習復習コンテンツをはじめ、個々人の関心事に合わせて選べる多彩な自習プログラムが提供されているのである。
「イーオンが目指すのは、生涯にわたって英語を自ら楽しんで学んでいける“自律型学習者”を育成することです」と三宅氏は言う。教室でのレッスンは、臆せず英語を話す度胸をつけ、わかりやすく簡潔に英語で意思を伝えるコミュニケーションの実践。自宅では、効果的な学習法によるトレーニングの実践。この相乗効果で、受講者が英語力を高めていく学習が、イーオンスタイルなのである。
「プロのスポーツ選手は、自分流のトレーニング法を持っていますね。英語学習においてもある程度の基礎ができたら、自分に一番合った効果的なトレーニング法を見いだしてほしいと思っています」
目標を設定し、学習の継続が可能なカリキュラムを組むというやり方は、企業向けの英語研修でも徹底している。「イーオンと企業側の研修担当者のみならず、受講者も交えて研修意図と学習プロセスを共有する」という。
企業向け研修の受託件数が伸び、またスクール通学する受講生の高い更新率を支えているのは、教師陣のサポート力と自己学習へと誘う多彩な自習プログラムにある。イーオンスタイルを実践し、受講者は“自律型学習者”として、確実に英語力を伸ばしていくのだ。
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