受験勉強が楽しくなる子
中学受験生の学び方を大きく分けると、2つのタイプがある。一つは塾の先生が教えてくれたことをただひたすら覚え、パターンで問題を解いていく子。そういう子は、ある時期までは良い成績が取れる。場合によっては、難関校に合格することもある。しかし、その学び方は、子供自身の学習意欲を高めるものではなく、受験を突破するための勉強でしかない。
一方、「なぜ?」を大事にする子は、「波長の短い光は散らばりやすい」と聞いたときに、「波長ってなに?」「なぜ、波長の短い光は散らばりやすく、波長の長い光は散らばりにくいの?」と、次々に疑問が湧いてくる。そういう子は、塾の授業を受けるときも、「へぇ〜、宇宙って不思議だなぁ〜。いつも見ている空には、そんなことが起きていたのかぁ〜」「だったら、こっちの現象はなんなのだろう?」「同じなのかな?」「違うのかな?」と、興味深く感じたり、自問自答したりと、常に心と頭が動いている状態になる。
つまり、自分ごととして捉えながら学んでいるということだ。そういう子にとって、受験勉強は苦行ではなく、むしろ、新しい知識をどんどん吸収できる楽しい場になっている。
「不思議に思ったこと」を肯定する
では、子供の「なぜ?」に対して、親はどう向き合うのがよいか。
結論を先に言ってしまうと、ここに正解はない。
「なんで空は青いの?」と聞かれたら、子供の年齢に合わせて教えてあげるのもいいし、「なんでだろうね?」と一緒に不思議がってみるのもいい。「面白いことに気づいたね!」と褒めてあげてもいいし、逆に「なんでそう思ったの?」と質問してみるのもいいだろう。「一緒に調べてみようか」と図鑑を開いてみるのもいいし、「お母さんも知りたかったんだよね。今度、科学館に行ってみようよ」と誘ってもいい。
忙しくてどうしても今答えられなかったら、「ちょっと待ってね、あとで一緒に考えてみようね」と一旦保留にしたってかまわない。大事なのは、子供が不思議に思ったことを肯定してあげることだ。
親は子供よりも物知りでなければいけない。そう思い込んでいる親は少なくない。そういう親にとって、この「なぜ空は青いの?」という問いは、なかなか手強い。確かに理科の授業でそう習ったような気がするが、実際はどういうことなのかよく分からないとい人も多いだろう。もしくは、ここで親らしいところを見せてやろうと、説明しすぎてしまう人もいる。特に父親にその傾向が見られる。だが、くり返し言うが、大事なのは正解を教えることではない。


