学ぶことが好きな子に共通点はあるのか。プロ家庭教師集団名門指導会代表の西村則康さんは「伸びしろがあるな、と感じる子には、自分が気になったことや不思議に思ったことをそのままにしておかない傾向がある」という――。

伸びしろを感じさせる子の共通点

中学受験の指導に携わるようになって、40年以上が過ぎた。その間、受験者数が増減したり、入試問題の質が変わったりと、大なり小なりの変化はあったが、いつの時代でも変わらず、多くの親から必ず聞かれる質問がある。それは、「頭のいい子の家庭では、どんな子育てをしているか」といったものだ。

けれど、子育ては「これをやっておけばうまくいく」という単純な展開にはならないし、そもそも「これをやっておけば必ず勉強ができる子になる」という因果関係も存在しない。

しかし、長年、いろいろなタイプの子供たちを見てきて感じることは、頭のいい子、またはその伸びしろがあるな、と感じる子には、ある一つの共通点があるということ。それは、自分が気になったことや不思議に思ったことをそのままにしておかない傾向があることだ。ただ、これは子供自身では維持することが難しく、まわりにいる大人たちの働きかけ、とりわけ幼少期からの親のかかわりが非常に大きく影響しているように感じる。

「なんで空は青いの?」と聞かれたら

子供は基本、好奇心が旺盛だ。言葉が話せるようになると、「あれは何?」「なんで?」「どうして?」と質問攻めにあった経験を持つ親は多いだろう。簡単なことなら答えられるが、例えば「なんで空は青いの?」と聞かれたらどう答えるべきか頭を抱える親もいるだろう。

青空を指さす手
写真=iStock.com/Joan Manel Moreno
※写真はイメージです

試しにアマゾンのAI、アレクサに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「光の色は、波長の違いによって決まります。空のような青い色は、短い波長の光です。地球の大気中には、細かいチリがたくさん浮かんでいます。短い波長の光は、このようなチリにぶつかりやすく、様々な方向に散らばります。結果として、私たちの目には空から青い光が多く入ってきます」(※アレクサの回答をそのまま示したもの)

より正確にすると、このような説明になる。

「光の色は、波長の違いによって決まります。空のような青い色は、短い波長の光です。地球の大気中には、細かいチリや窒素や酸素の粒がたくさん浮かんでいます。短い波長の光は、このような粒にぶつかると、様々な方向に散らばります。結果として、私たちの目には空から青い光が多く入ってきます」(※アレクサの回答を筆者が一部修正したもの)

でも、これを聞いて「ふーん、そうなんだ」と聞き入れてしまう子は、その先の学びにつながりにくい。