「わかめ」「海苔」「ほうれん草」をトッピングで選んで

意外に思われるかもしれませんが、ラーメンは具材の選び方ひとつでナトリウム・カリウムのバランスを整えやすい食事になります。なぜなら、ラーメンの定番トッピングにはカリウムが多い食材が勢揃いしているからです。

・わかめ・海苔(海藻類)…カリウム・ミネラルの宝庫です。
・ほうれん草…言わずと知れたカリウムの代表選手。小松菜やニラもおすすめです。
・ネギ…ミネラルに加え、老化を防ぐ抗酸化作用も強い名脇役。
・もやし・キャベツ…ボリュームがあり、食物繊維も豊富。カサ増しにも役立ちます。

わかめ・海苔・ほうれん草
写真=iStock.com/Jonathan Austin Daniels/yotto/carlosgaw
おすすめトッピングはわかめ・海苔・ほうれん草。塩分が気になるなら、無理に制限することに執着するより、カリウムをしっかり摂ってナトリウムの排泄をサポートすればよいという。(写真はイメージです)

これらを積極的に加えるだけで、「ラーメン=不健康」という常識は覆ります。塩分が気になるなら、無理に制限することに執着するより、カリウムをしっかり摂ってナトリウムの排泄をサポートすればよいのです。もちろん、重症の腎臓疾患などで医師からカリウム制限を指示されている方は、主治医の指示を参考にしたほうがいい時もあるでしょうが、そうした特別な制限がない方にとっては、これが医学的にも理にかなった正解です。

食事の楽しみを奪う極端な減塩は続きませんし、何より人生をつまらなくします。わかめやほうれん草をたっぷり載せて、堂々とラーメンを楽しむ。そんな賢い食べ方こそが、心身の健康を守る秘訣なのです。まずは1日の食事の中で「カリウムを増やす工夫」を試してみてください。ラーメンは、食べ方を知れば体に悪いものどころか、健康の味方にもなり得るのです。

(参考文献)
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・厚生労働省「外食料理の栄養成分表示ガイドライン」
・外食産業総合調査研究センター

和田 秀樹(わだ・ひでき)
精神科医

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。幸齢党党首。立命館大学生命科学部特任教授、一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、40年にわたり高齢者医療の現場に携わっている。2022年総合ベストセラーに輝いた『80歳の壁』(幻冬舎新書)をはじめ、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『老いの品格』(PHP新書)、『老後は要領』(幻冬舎)、『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』(SBクリエイティブ)、『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社)など著書多数。