ランキングでわかる大学のさまざまな価値
② 面倒見が良い大学を知る
本書で前述した評価が高い大学を紹介した「面倒見が良い大学ランキング」は、教育情報通信社「大学通信」が2005年から毎年発表している。各大学がどのように学生の教育や成長に力を入れているのかを知る際に参考となる。
特徴は、大学への調査ではなく、全国の高校の進路指導担当教員へのアンケートの結果(25年版は751人が回答)をもとに作っている点だ。各項目について5大学を選び、1番評価する大学を5ポイント、2番目を4ポイントと点数化していき、ランキングを作成している。
卒業後も学生とやりとりをする高校教員は多く、「送り出した生徒が大学で成長しているか」という視点で選ぶケースが多い。「面倒見が良い大学」以外にも、「就職に力を入れている大学」や「グローバル教育に力を入れている大学」、「小規模だが評価できる大学」などのランキングもある。
③「大学ランキング」を知る
朝日新聞出版が毎年4月に発行している『大学ランキング』も参考になる。1994年から、独自の観点でさまざまな指標ごとのランキングを紹介している。
例えば、共学で女子学生の比率が高い大学を学部ごとにランキングにしたり、大学ごとに学部を4年(医学部などは6年)で卒業する割合(標準修業年限卒業率)や退学率などのデータを一覧化したりしている。保育士の採用人数や就職率、理学療法士の国家試験に合格した人の人数や合格率など就職にまつわるランキングは、入学時点で卒業後の進路をある程度決めている受験生にとっては、進学先選びに役立つだろう。
また、主な文学賞を獲得した作家や、主な賞レースの決勝に出場したお笑い芸人、競技ごとのスポーツ選手などの出身者が多い大学を知ることもできる。もし、キャンパスの様子を確認したければ、校地面積や校舎面積の広さや、「テレビドラマ・映画のロケ地」として協力した件数などのランキングも参考になりそうだ。
中でも、ライバルである全国の大学の学長による評価の高さを示したランキングは必見だ。「教育面で注目」「研究面で注目」などとともに、「注目する学長」のランキングもある。5年連続でその1位に選ばれているのが、本書にも登場してもらった共愛学園前橋国際大学の大森昭生学長だ。
各ランキングで上位になったことを、公式ホームページのトップ画面で大きくアピールする大学も多い。


