論理的思考は朝に行い、夜は暗記後にすぐ寝る
論理的思考力を使うものは午前中に、単純な暗記などは夜にするのがおすすめです。なぜなら、私たちの生活は日々、選択の連続だからです。「今日は白と紺、どっちのブラウスを着ていこう」「パンかごはん、どちらを食べようか」など、一日で数えきれないほどの選択をしていますよね。
人は朝から選択を繰り返していくと脳疲労が起きて、論理的思考力が鈍るといわれています。私も受験生時代、数学や化学といった論理的思考力を使う勉強は朝一番にやるようにしていました。
次に、暗記は夜にやるのが良い理由ですが、私たちの脳には「物事を忘れるメカニズム」があるからです。人間の記憶は器のようになっていて、常に新しい情報が入ってきて、古い情報の上に積み重なっていく仕組みになっています。たとえば、単語の暗記をしたあとにゲームをやると、ゲームに関する記憶が脳にどんどん入ってきて、暗記した単語はどんどん器の底に沈んで忘れていってしまいます。そこで、効率的に暗記するためには、覚えたらすぐ寝るのがベスト。睡眠は、記憶を固定化する効果があるので忘れにくくなります。暗記のあとにゲームをしたり、SNSを見たりするのは記憶の固定化に逆効果なのでさっさと寝ましょう。
「食べ方」で集中力が変わる!腸内細菌の多様性が鍵
オメガ3脂肪酸を含む青魚やビタミンB群を含む豚肉、記憶力の向上に関与するレシチンを含む卵、大豆など、脳に良いといわれている食材はあります。ただし、「これだけ食べていれば脳に良い」と断言できる食材はありません。
脳に一番良くないのは、腸内細菌の多様性を失うこと。つまり、同じ食品を食べ続けることです。バランス良くなるべく多くの品目を食べることで、腸内細菌が多様化し、脳の働きが最大化されます。
食べる順番も大切です。空腹の状態で糖をたくさんとると、血糖値の乱高下(血糖値スパイク)を起こして眠気に襲われるだけでなく、疲労も感じるため、勉強がはかどりません。3食とも、食物繊維を多く含む野菜から食べる習慣をつけるのがおすすめ。食物繊維から食べると、血糖値が安定しやすく、疲れも感じづらいので、昼食後の授業も集中して受けることができます。
一番避けてほしいのは、空腹時に菓子パンなどの甘いものを食べること。おにぎりなども糖ですが、たんぱく質や食物繊維豊富な具入りの場合、甘いものよりは血糖値スパイクを起こしづらいです。ゆで卵なども良いでしょう。自炊では難しい日は、市販の総菜も利用して、無理なくバランス良い食事を意識してみてください。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


