「愛子天皇」待望論が高まりを見せるなかで

となれば、信子妃こそが、愛子内親王の結婚相手を探す上でもっとも最適な人物ということになる。日本には1億2000万人を超える人間がいるわけだが、信子妃以上にそれに適している存在がいるとは思えない。

また、信子妃が知る人間のなかに、愛子内親王にふさわしい男性を見いだせないのであれば、ほかでは相当に難しいのではないだろうか。

愛子内親王殿下(2022年撮影)
愛子内親王殿下(2022年撮影)(写真=外務省/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons

信子妃には、そうした役割を果たす覚悟があり、気持ちもあるのかもしれない。それが、すでに述べたように、女性宮家の創設について議論が行われている状況では、具体的には動きにくいはずだ。

雅子皇后が、信子妃を信頼しているのであれば、その紹介を尊重するであろうし、それは、今上天皇についても言えることだろう。

このところ、「愛子天皇」待望論がかつてない高まりを見せており、その点では、愛子内親王にふさわしい男性が現れることはますます難しくなっている。

しかし、そこに突破口を開くことができる皇族がいるとしたら、それは信子妃以外には考えられない。愛子内親王も、親しい信子妃からの紹介となれば、心は動くのではないだろうか。

島田 裕巳(しまだ・ひろみ)
宗教学者、作家

放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、同客員研究員を歴任。『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)、『教養としての世界宗教史』(宝島社)、『宗教別おもてなしマニュアル』(中公新書ラクレ)、『新宗教 戦後政争史』(朝日新書)など著書多数。