服を買う際の「5つのポイント」

ショッピングに出かける前に、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。

信頼をまとう服は、「何となく」では決して手に入りません。最後に必要なのは、「選び切るための視点」です。

店頭で「これ、欲しい」と感じた瞬間、少し立ち止まりましょう。

その一着が、本当にあなたの未来にふさわしいかどうか。

次の5つのポイントを確認してみてください。

① 今の自分にふさわしいか?

・ その服は、今の自分の年齢や立場に合っていますか?
・ 無理な「若づくり」になっていないでしょうか?
・ 他人がその服を着たあなたに出会ったとして、「この人は信頼できる」と思えるでしょうか?

② 未来の自分にも通用するか?

・ その服は、「3年後、5年後の自分」も着ていたいと思えますか?
・ 素材や縫製に、安っぽさはありませんか?
・ 一時的なトレンドに、流され過ぎていませんか?

③「手持ちの服」とコーディネートできるか?

・ その服は、「自分軸」に沿ったワードローブに馴染みますか?
・ 手持ちの服と合わせたときに、「最低でも3パターン」のコーディネートが可能でしょうか?
・その服単体の魅力に目を奪われていませんか?

④ 試着した瞬間に「私、素敵!」と思えたか?

・ その服を着てみた瞬間、テンションが上がりましたか?
・ 鏡の前で背筋が伸びる感じがしましたか?
・ その服を着た自分が、自信を持って人と会っているシーンが鮮明にイメージできたでしょうか?

⑤「値段」で判断しようとしていないか?

・ その服を買おうとする理由が、「安い」「高い」などの金額になっていませんか?
・ その価格に見合う価値を、自分自身が感じていますか?
・ 納得してその価格を支払えますか?

真剣な服選びは「投資」になる

「こんなに考えながら服を選ぶのは大変そう」と思ったかもしれません。けれど実は、このプロセスこそが、装いを「消費」から「投資」へと変えていく分岐点です。

長友妙子『信頼を着る 第一印象で選ばれる女性の「装い戦略」』(三笠書房)
長友妙子『信頼を着る 第一印象で選ばれる女性の「装い戦略」』(三笠書房)

特に最初の10着は、時間をかけて吟味してください。ショップスタッフさんとコミュニケーションをとり、試着を重ね、鏡の前で自分と対話しながら、一着一着を選ぶ。

それは、単なる買い物ではなく、「自分の未来をつくる時間」です。

確かな土台さえ構築してしまえば、後は時代や気分に合わせて、しなやかにアップデートしていくだけです。

積み重ねるほどに、ぶれない「自分軸」が確立されていく。鏡の前で自信を持てるその瞬間こそが、ファッション本来の楽しさを教えてくれるのです。

長友 妙子(ながとも・たえこ)
ファッションコンサルタント/エグゼクティブスタイリスト

1983年、スタイリストデビュー。「流行通信」でディレクション&スタイリングを担当。竹内まりや本人からCDジャケットのスタイリングをオファーされたことを機に、芸能界からの依頼が殺到。その後、『CLASSY.』(光文社)、『Precious』(小学館)、『家庭画報』(世界文化社)などの有名女性ファッション誌で表紙や巻頭特集を担当。テレビ・CM・広告・イベントでも第一線のスタイリストとして活躍。2021年に共著『繊細な人の仕事がうまくいくファッションのルール』(光文社)出版。2022年より「長友スタイル~ビジネスが成功する着こなし~」講座をスタート。