家は徹底して和風に

セツの養父母の同居は、ハーンにとって好都合だった。とくにトミが家事をはじめ、家中のほとんどを取り仕切ってくれたので、セツはハーンの身の回りの世話と、ここから二人三脚で進めていくことになった執筆の手伝いに専念できたからである。

また、暮らしは松江にいるときよりも若干、西洋風に振れたようだ。ハーンのひ孫の小泉凡氏は『セツと八雲』(朝日新書)に次のように書いている。